もう何年、立ち食いそばを食べていないのだろうか。
だしの香りに誘われて暖簾をくぐると、
そこには小さな幸せを漂わせる、男たちの背中。
空いた場所にそっと立ち、
メニューをほんの5秒だけ見る。
天ぷら。いや、高い。
俺はまだ、そんな身分じゃない。
月見かきつねだ。
おにぎりを頼むなら、かけそばになる。
こういうところのおにぎりは、格別に旨い。
う〜む、悩む。
そんな時間が好きだった。
大阪に住んでいた、独身時代。
でも、いまは山の中住まい。
駅まで行くのに、車で30分。
まっ、行っても、
立ち食いそばなどありゃしないけどね。
ええい、仕方がない。
そばを作って、庭で食べるか。
景色はいいけど、なんだか虚しい。
もし、庭で“立ち食いそば”をしたら、
どうなるか?
「○○さんのだんなは、病気なんかのぉ〜」
という噂が町内中に広まって、
親しい人たちが駆けつけてくるだろう。
それが、田舎です。
だから、できない。
せめて、座って食べれば、
「変な人だ」で済むかもしれません。
でも、私は立って食べたい。
それなら、好きにしはったらよろしいやん。
あんた、冷たいね。
最近は、立ち食いそばも進化しているそうですね。
「冷やしオクラとろろそば」や「鶏ごぼうそば」、
「春菊天そば」「ほうれん草そば」
などもあるそうです。
ちょっと前には、
フライドポテト入りが話題になりましたよね。
た、食べたい!
実に面白そうです。
食べることを考えると、「都会はいいなぁ〜」と、
田舎者になってしまいます。
でも、住むのは田舎がいい。
う〜む、生野菜。
違う!
悩ましい。
あっ、私、生野菜サラダが好きですよ。
若い女性のように、あるいは牛のように、
ガサゴソ食べてしまうんです。
静かに食べろ!
はぁ〜〜〜い!
そう言えば、立ち食いそばで
天ぷらを食べたことがないよな。
うわっうわっうわっ、あかん!
天国に行く前に、地獄かもしれんけど、
天ぷらそばを食べとかな。
よし、大阪に行こう!
2020年04月04日
立ち食いそばの夢。
posted by 遊酔 at 09:36
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